監獄島

●監獄島

監督:
  • スコット・ワイパー(『ハード・トゥ・ダイ』)
出演:
  • ストーン・コールド・スティーヴ・オースチン(『エクスペンダブルズ』)
  • ヴィニー・ジョーンズ(『沈黙の追撃』)
  • ロバート・マモーネ(『ストリートファイター』)
  • リック・ホフマン(『ホステル』)



世界中の監獄から10人の死刑囚が集められ、絶海の孤島に放り出された。彼らは足に制限時間30時間の時限爆弾が取り付けられ、互いに殺し合いをして生き残った1人だけは自由になれるという殺戮ゲームに強制参加させられたのだった。主催者はその様子をインターネットで有料配信して儲けようと企画したのだが……。

古くは『バトルランナー』のようなTVショー、最近だと『バトルロワイアル』や『ハンガーゲーム』のような生き残りゲームといったように、本作も「人の殺戮への欲求」を揶揄する作品。

先に挙げた作品がどれも仮想世界を舞台にしているのに対し、本作は現実の世の中で主催者が金に物を言わせて殺人ゲームを実現している点が大きな違い。特定のテレビ局ではないインターネット番組という設定が「倫理観の欠如」をも納得させます。

主人公はエルサルバドルの刑務所に収監されていたアメリカ人で、その素性には秘密があり、実は悪人ではなかったりします。これは主人公に肩入れしやすくする要素でもあるのでいいんですが、残りの囚人たちも生粋の悪人というのは意外と少ない。

そのため殺人ゲームの進行は滞り、主催者によるテコ入れによってゲーム内容はより陰惨となっていき、観ている我々に見事に不快感を与えてくれます。

ただ悪人同士のバトル要素はもう少し欲しかった。捨てキャラ(悪人)を6人ほど増やし、序盤に問答無用のバトルを数試合用意して、殺人ゲーム自体に爽快感を感じさせてからの落差があればメリハリも効いて観ている我々の精神をもっと削ってくれたんじゃないでしょうか。

島内の本筋の他に、殺人中継を捜査するFBIパートと主人公関係者が中継を知るドラマパートがありますが、それぞれ本筋とあまり関わらない形なのがもったいない。FBI登場は主人公が外部と連絡を取ろうとする中盤からにして、映画後半を島内と島外のドラマを半々ぐらいで平行して描けばクライマックスまで緊張感が高まったと思う。



倫理観の欠如に対するおとしまえもきちんと用意されるなど、構成要素に過不足ない作りなれど、物語構成がB級の域を出ずに平凡に落ち着いてしまった感じ。でも観て損はないです。

不満点は登場から初バトルまではカッコ良かった日本人キャラが何故か悪役キャラの手下になっちゃうところぐらいでしょうか。

ちなみに主演のストーン・コールド・スティーヴ・オースチンはWWEのプロレスラー。ザ・ロックを始め、ジョン・シナ(肉肉弾弾肉弾弾でお馴染みの『ネバー・サレンダー/肉弾凶器』)などプロレスラー主演映画は一定の需要があるようです。

★★

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