ボディ・ダブル

●ボディ・ダブル

製作/監督/脚本:
  • ブライアン・デ・パルマ(『ブラック・ダリア』)
出演:
  • クレイグ・ワッソン(『エルム街の悪夢3』)
  • グレッグ・ヘンリー(『ブラック・ダリア』)
  • メラニー・グリフィス(『ワーキング・ガール』)



閉所恐怖症に悩むB級俳優ジェイクは恋人の情事を目撃し、そのまま家を出た。住む場所を探すジェイクにオーディション会場で知り合ったサムが家を長期間空けるので留守番をしてほしいと頼んできた。部屋に着き、サムに誘われるまま望遠鏡を覗くと、そこには隣家の人妻グロリアのあられもない姿があった。毎日、覗きをするジェイクは、グロリアの家を狙う謎の男の姿を目撃し、遂には彼女が殺される場面に出くわすことになる……。


《ボディ・ダブル》とは映画の撮影で俳優が顔を出さないシーンなどに使われる代役のこと。スタントマンに限らず、会話シーン等での後ろ姿担当や、裸NGの女優の体担当などもあり。

このタイトルこそが鍵。

本作はもちろん何度も観たことがあるけど、先日深夜に放送してるのを見つけ、「そういやどんな展開だったっけ?」と思ったら、ついつい気になって録画ボタンを押してました。

まあ「ヒッチコック」+「エロ」=「デ・パルマ」と言っても過言ではないわけですが、本作は特に『裏窓』を容易に想起させます。また○○恐怖症としては『めまい』風な演出も(ちなみに台詞の中に「舞台恐怖症」ってあったけど原音はどうなんだろ?)。

そういった要素を監督のマイナス評価にする人もいますけど、私はそのオマージュ加減は嫌いじゃないです。むしろ好き。だって、ただのパクリやモノマネの域を超えて、ちゃんとデ・パルマ節ってもんがそこにはありますもん。



大胆なトリックは面白いけど、いまいち詰めの甘さも。
(※以下、ネタバレ注意)

ジェイクが最初にたどり着く真相だと、サムがアリバイを作っておけば成立しちゃう犯行では?

トリックの目的が、事件は計画殺人ではなく強盗殺人としてジェイクに目撃させることだとすれば、最初にグロリアと部屋で言い争う男(夫)を見せては逆効果だし。

ジェイクの推理が少しズレてただけと言ったらそれまでだけど、その推理を踏まえた上で話が進んでいくのはなんとも据わりが悪い。

なので、実行犯は実はサムの変装でしたと最後にネタばらしされても、そうでなければトリックの意味がないと納得するばかりです。



とはいえ、作品ランク以上に楽しめる作品なことは確か。
面白いB級作品とはこういうものです。

余談。劇中にかかる曲が「リラックス」だと今回気付きました(『ココリコミラクルタイプ』のOPに使われてるアレ)。のちのち耳に馴染んだ後に聞くと不思議な感じですね。

★★★

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