謹賀新年2016

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あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします


冬アニメの新番組チェックが面倒だったのでレコーダーにあるおまかせ自動録画を設定したら少しの漏れなどを修正するだけで済む精度で大助かり。見事にアニメばかりを録画してくれるってことは、まあ普段がそういう履歴になってるってことなんですけどね。

2015年の年末

年々、年末感が感じられなくなっていますが
年末年始のHDDの空き容量の確保に四苦八苦中
映画はタイトル絞って録画するとしても
なんでSHIROBAKO一挙放送なんてやりやがるのよ

それでは皆さん良いお年を

漫画家・水木しげるさん死去

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11月30日、漫画家の水木しげるさんがお亡くなりになりました。

日本の妖怪文化は氏なくして語ることはできないでしょう。
私たちが普遍的なものと思っている妖怪の姿形からその性格まで、氏が伝承をまとめた上で生み出した物がいかに多いことか。かつて大映が『妖怪百物語』などで油すましを出す際にあの姿が氏のオリジナルデザインだと知らずに使ってしまった話は有名です。

『ゲゲゲの鬼太郎』は私が子供の頃からテレビで放送され、妖怪と人間の橋渡し役を作品そのものが担っていたと思います。鬼太郎がいなければ妖怪がここまで身近な存在とはなっていなかったことでしょう。

水木氏は2005年の『妖怪大戦争』では妖怪世界の頂点に立つ妖怪大翁役をやっておられましたがそれすらも役不足に感じます。

享年93歳。
生涯現役であり続け、いつしか人の世の理とは無縁な方のように思っていました。訃報を聞いた今もちょっと人ならざる世の方に住む場所を変えただけのような気がしてしまいます。

長い間、ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。

2015秋の新アニメ感想

最近遅ればせながらの今期の初回チェック感想。
継続視聴しているものは2話以降の内容も含んでいたりします。



【日曜日】
  • 『ブレイブビーツ』(テレ朝/朝7:00)
    ある日、普通の小学6年生の男の子はダンスの力を奪われて地球に飛ばされた小型ロボットと出会う。力の源《ダンストーン》による暴走事件と出くわした時、男の子はロボットとひとつになりフラッシュビートへと変身。ダンスの力で戦う……というダンスモチーフアニメ。前作『トライブクルクル』に比べて普通のヒーローアニメに落ちついてしまったのは残念。普通の少年がお供キャラの力でたくましい男性ヒーローに変身する辺りは現代の『ムテキング』って感じ。

  • 『PEANUTS スヌーピー -ショートアニメ-』(テレ東/朝7:24)
    3分ほどの短編。今回のチャーリー・ブラウンは矢島晶子。3分の中でも小ネタの羅列。原作の映像化としては可もなく不可もなく、アニメならではの面白味は特にない。

  • 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(TBS/夕方5:00)
    火星圏の独立運動の旗手である1人の令嬢の護衛がとある民間警備会社に依頼されたが、それは独立運動を潰すために彼女を亡き者にしようとする策略だった。敵の襲撃に大人たちは逃げ、主人公ら少年部隊が見捨てられるが少年たちは基地の地下にあったガンダムバルバドスを起動する……という初回。Gレコは富野節は個人的には好きだけど脚本の酷さは擁護できない代物だったので、当分ガンダムは作られないかと思ったら逆に早くリカバーをしにきたって感じか。血と硝煙と土煙漂うハードな作風は、いつしかモニターの中の戦争と化したガンダムを再び原点に引き戻してくれている。少年たちは戦場を生き延びることが出来るか、というファーストの換骨奪胎が見事。

  • 『DIABOLIK LOVERS MORE BLOOD』(MX/夜10:00)
    主人公の少女がイケメン吸血鬼たちの暮らす洋館で囲われる15分枠アニメ第2期。鬼畜な扱いをする輩に萌えるような性癖の女性向け。今期は敵対するイケメン集団が登場。

  • 『雨色ココア Rainy colorへようこそ!』(MX/夜10:15)
    喫茶《レイニーカラー》に集うイケメンらの日常を描く短編アニメ第2期。前回2分枠だったものが10分枠にステップアップしたかと思いきや、本編は2分のままで残りは声優によるファンイベント映像だった。合間に挟まれるCMなど、ますます堀川りょうの声優学校の宣伝色が濃くなっとる。

  • 『小森さんは断れない!』(MX/夜10:27)
    やたら人から頼まれごとをされて断れない巨乳高身長15歳女子中学生とその仲間たちの緩い日常を描く萌え4コマ原作3分枠アニメ。設定以上のものもなく特に面白くもない。『旦那が何を言ってるかわからない件』の作者と知り納得。

  • 『コメット・ルシファー』(MX/夜10:30)
    異文化世界が舞台。鉱石集めをしていた少年は不思議な赤い石を発見し、色々あって迷い込んだ地下空洞では巨大な赤い石から不思議な少女が現れ、そこに何かを探していた軍のロボットが現れ、襲ってきたところに謎のロボットが現れ……という初回。物語、シチュエーション、何から何までどこかで見たパーツを寄せ集めただけ。異世界物なのに舞台説明も主人公説明もろくに描かず上っ面ばかりの絵が続く。許嫁が体剥き出しで乗る小さいホバーボードみたいなものに車で体当たりして道から落ちていったら焦る馬鹿も酷けりゃ、高所から巨大な穴へと落ちていく人間が次のシーンで何の説明もなく無事でいることも酷けりゃ、主人公らに迫る軍ロボの殺る気満々のただ動かしてるだけのモーションも酷い。中身が伴わない絵だけで満足できる人なら楽しいのかもしれないけど。

  • 『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』(MX/夜11:00)
    様々な「超人」の存在する世界。神化40年代の日本(※昭和レトロな架空日本)では超人の力が社会秩序を乱さぬよう、その発見・保護をする《超人課》が設立されていた……という導入。主人公が超人課を離れた現在と所属していた頃の過去が入り組んで描かれるが、初回はわざとだろうけどかなり判りづらい。主人公が超人課を離れた理由の謎を縦軸に小出しにする作りはありがちで飽きる。超人は魔女っ子やウルトラマン系巨大ヒーローなど様々なヒーロー・ヒロインをモチーフにしているがオマージュ感は薄く作品の方向性としては中途半端に感じる。作画は良いがカタルシスに乏しい。色々と惜しい作品。

  • 『進撃!巨人中学校』(MX/夜11:30)
    言わずもがな『進撃の巨人』のパロディ漫画のアニメ化。登場人物は4頭身ぐらいのデフォルメキャラで同じ中学に通う設定。ギャグが素人の同人誌レベルで面白くない。アニメは前半だけで、後半は出演声優たちのトークバラエティ。キャラ及び声優のファン向け。

  • 『ハイキュー!! セカンドシーズン』(MX/深夜0:00)
    背は小さいが並外れたジャンプ力の主人公とその仲間たちが悩み、成長する姿を描くジャンプ原作バレーボールアニメ第2期。クオリティは維持され、スポーツ物としてしっかり楽しめる。前回がTBS夕方だったのでずいぶんな都落ち感があるけど、ファン層的にも今のアニメ業界的にも『黒子のバスケ』みたいに2クール毎に安定したクオリティで作り続けるのがいいんだろうな。

  • 『落第騎士の英雄譚』(MX/深夜0:30)
    魂を武器に変えて戦う者を育成する学園で能力値が低いために留年していた主人公。ひょんなことから新入学の天才騎士と誉れ高い異国の皇女と決闘することになるが勝ってしまう。彼は能力は低くとも剣術を極めし者だった……てなラノベ原作アニメ。英雄譚は「キャバルリィ」と読ませるらしい。剣術系で時間制限特化型能力の主人公とか、実力者で赤系ロング髪のツンデレヒロインとか、寒色系ショート髪の妹系といったキャラ造形に留まらず、たまたま着替えを覗いたことから決闘する展開など、同じくラノベ原作の『学戦都市アスタリスク』と被りすぎだけど、キャラ芝居などはこちらの方が流れが自然で話の盛り上げ方も上手い。ちょいエロ。

  • 『温泉幼精ハコネちゃん』(テレ玉/深夜1:00)
    箱根の温泉饅頭屋の息子が源泉周りを掃除していたある日、源泉から「源泉の主」を名乗る幼い少女の姿のハコネちゃんが現れた……てなウェブコミック原作5分枠コメディアニメ。新味のない話とキレのないボケとツッコミは面白くなく、絵に特徴もないのでアニメとして見るべきところもない。箱根が地元なら楽しめるのかも。

  • 『ワンパンマン』(テレ東/深夜1:05)
    あらゆる敵をパンチ1発で倒してしまうヒーロー・サイタマの活躍を描く。初回アバンのワクチンマン(CV:中尾隆聖)の出オチがある意味作品の全て。決着がパンチ1発で終わるので真っ当なヒーロー物の手順をただの前フリとしてメタ的に楽しむ。普通なら1話掛ける話がAパートで片付くテンポの良さ。そのためわかりやすいオチまでダラダラと戦いが続く6話はいまいち。ヒーロー協会という要素もテンポを鈍らせている。とはいえ十分面白い。



【月曜日】
  • 『スタミュ(高校星歌劇)』(MX/深夜0:00)
    かつて野外ステージで1人の男子高校生の踊りを見たことをきっかけに音楽・芸能の名門校に入学した主人公。その中にあってひときわ憧れられる「ミュージカル学科」を目指す……という男性アイドル系アニメ。ゲイでもない男が男に対して黄色い歓声をあげるような憧れ方をする時点でついていけない。そこは共学校で女子がキャーキャー言うんじゃ駄目なのか。女子高舞台で男キャラを排除する萌えアニメと同じなんだろうけど。

  • 『ヴァルキリードライヴ マーメイド』(MX/深夜0:30)
    若い女性限定で体が武器化する病がある世界。主人公はそんな女性が集められた島に送られ、そこで自らを扱うパートナーと出会い一緒に戦う……てなメディアミックス作品。下品な姿態で繰り広げるソウルイーターって感じ。秘密裏に感染者を集めているはずが、主人公は幼少期に感染が判明しているのにわざわざ中学の体育の授業中に拉致する意味がわからない。島へは巡航ミサイルみたいなもので送られるとか、全体的に「細かいことはいいんだよ」精神で作るネタアニメ。下品なエロで釣るだけなら18禁界隈でやっててほしい。

  • 『JKめし!』(MX/深夜1:00)
    女子高生3人が試験勉強の合間に簡単料理を作る体の5分枠Flashアニメ。特徴のない素人並のキャラデの立体感が一切ない描線と塗りの動きがほとんどないFlash動画はどこぞのアニメ同好会レベル。肝心の料理が旨そうに見えない点でどうしようもない。価値がひと欠片すらない作品。

  • 『てーきゅう[6期]』(MX/深夜1:05)
    テニスをほとんどしない女子テニス部の面々の日常を描く3分枠ギャグアニメ第6期。OPが曲、作画共につまらない。てーきゅうの面白さの半分はOPだと実感。本編もさすがにネタ切れ感がある。

  • 『血液型くん![3期]』(MX/深夜1:08)
    A、B、O、AB型4人の擬人化キャラの偏った日常を描く韓国ウェブコミック原作アニメ第3期。ネタ切れ感が強い上に1期にあった本編前のアンケート&本編後の順位付けが無いとオチに締まりがない。2期も無かったけど1期と2本立て放送だったから。Hキャラに振り切られたO型の石田彰好き。

  • 『あにトレ!EX』(MX/深夜1:11)
    美少女キャラとデート感覚でいっしょにエクササイズをするコンセプトの5分枠アニメ。OVA『いっしょにトレーニング』を思い出す。話も作画も安いのでキャラに魅力を感じないときつい。

  • 『おそ松さん』(テレ東/深夜1:35)
    おそ松くんら六つ子が成長し大人になった姿を描くギャグアニメ。初回Aパートは完全に乙女ゲー原作アニメのようなパロディで、Bパートでもちょいちょいパロディネタが入ったりと、まるで『銀魂』みたいなノリ。それはそれで面白がれたけど、放送前に読んだ監督インタビューだともっと真っ当なギャグアニメと思っていただけにちょっとがっかり。それにしても声優で腐女子が釣れすぎ。

  • 『ゆるゆり さん☆ハイ!』(テレ東/深夜2:05)
    緩い百合ありの女子高生日常系アニメ第3期。前2作と違い普通に見やすかったけど、どうやら本作前のOVA辺りから制作会社やスタッフが変わっているらしい。あー、主人公イジメみたいな悪ノリが嫌だったのか、俺は。ネタは面白くはなく萌え日常需要向け。



【火曜日】
  • 『スター・ウォーズ 反乱者たち』(テレ東/夕方6:30)
    こそ泥をして1人で生活していた少年はある日、反乱グループが帝国の荷物を奪う現場に遭遇したことからその仲間となる……。映画エピソード3と4の間の物語のCGアニメ。カートゥーン以上でも以下でもない普通の出来で爽快感は薄い。シリーズファン向け。

  • 『緋弾のアリアAA』(MX/深夜0:30)
    武装活動を許可される探偵《武偵》を育成する高校。Eランクの1年女子が憧れの先輩であるアリアと「アミカ」と呼ばれるパートナーとなるべく奮闘する……という初回。あれ?主人公って男じゃなかったっけ?と思ったら本作はスピンオフ漫画のアニメ化だった。女の子メインでまるで女子高のような画で特定層に向けた作風。ドジだけど実は秘めたる力があり認められる展開はありがちで、話自体も面白くはない。萌え目線で見るシリーズファン向けか。

  • 『アニサン劇場』(MX/深夜1:05)
    少年サンデー作品をアニメ化して放送する枠(※アニサンプロジェクト=単行本付録OVAのテレビ放送)。最初は『今際の国のアリス』。主人公たちが紛れ込んだ異次元の荒廃した街で生き残るためのゲームに否が応にも参加する……という数多ある生き残りゲーム系。主人公も取り柄はないが直感的思考に優れるという典型的なタイプ。ほどほどの謎解きでほどほどに楽しめる。タイトルが二度出るということはたぶんOPは共通で1作品3話程度で様々な作品を放送する枠なんだろうと思ってたら4回目で『姉ログ』とかいう日常系に変わった。OPも変わったけど作風で使い分けるのかな。「気に入ったら続きは単行本で」という漫画の宣伝枠と割り切って見る人用。

  • 『DD北斗の拳2 イチゴ味+』(テレ東/深夜1:35)
    北斗の拳のキャラを使った2頭身ギャグ漫画アニメ第2期。前作はコンセプトが中途半端でスベってたけど、今回は学園を舞台にしたことでパロディとしてわかりやすくなったこともあり、ギャグがキレていて面白い。今回はサウザー主役のパロディ漫画『北斗の拳イチゴ味』のショートアニメがおまけについた。銀河万丈さん本人の声は嬉しいが、リン役の適当な声とか原作似の絵柄でギャグをやるという作風がブレる。ネタ自体はそれほど面白くはない。



【水曜日】
  • 『ダンス ウィズ デビルス』(MX/夜11:30)
    普通の女子高生の主人公が生徒会(イケメンの面々)に何やらいわれのないことで呼び出された日の夕方、帰宅すると母親はおらず家が荒らされていた。彼女も襲われたところを生徒会長に助けられ……てな初回。ヒロインが重要な鍵でイケメンたちは彼女を狙っているという構図で、乙女ゲー系の逆ハーレムってわけでもなさそう。悪い男萌えする女性向けか。

  • 『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(MX/深夜0:30)
    骨を愛してやまない標本士の女性と普通の男子高校生の2人が行く先々で様々な人の死にまつわる事件と出会い解決するミステリー小説原作アニメ。櫻子は日本の漫画アニメによくあるキャラ造形で逆に凡庸。骨と関係ない部分の考察力で解き明かす部分も多く、『BONES』を期待すると肩透かしではある。ミステリーは読者の一歩先を行ってくれてこそだが、本作は謎解きが一歩後ぐらいを追い掛けてくるのでじれったい。そもそもミステリーとしての構成演出が弱い。これから推理を始めるぞというビジュアルは『ガリレオ』のアレみたいに象徴としていい感じ。実写ドラマ化の方が向いてる。

  • 『対魔導学園35試験小隊』(MX/深夜1:05)
    人類の脅威となる魔女を狩る《異端審問官》を育成する学園。銃が主流となった時代にあって剣術バカと陰口を叩かれる主人公が率いるのは、落ちこぼれの寄せ集め、通称「雑魚小隊」と呼ばれる35試験小隊。ある日、異端審問官から生徒として戻ってきた理事長の義娘がそこに配属され……というラノベ原作アニメ。軍服っぽい制服や魔女狩り世界観などのビジュアルの差はあれど、馬鹿にされる剣術使いの主人公とか実力あるツンデレヒロインとか、これまた『落第騎士』『アスタリスク』と被り気味の一作。話に起伏がなく状況を描写するだけで物語としての演出をまるでしていない。それでいて展開だけは早く、見ていて何も引っ掛からない。キャラデがどこかで見たような絵柄でヒロインがまんま俺妹。



【木曜日】
  • 『かみさまみならい ヒミツのここたま』(テレ東/夕方6:00)
    幼い頃、物には魂があるとお婆ちゃんに教わってから物を大事にしていた小学5年の女の子。ある日、大切に使っていた色鉛筆から神様のたまご《ここたま》が生まれた……という初回。たまごから生まれる設定とか『しゅごキャラ』のキャラ育成だけのハム太郎って感じ。キャラが歌ったり呪文を唱える仕草など完全に幼児向け。劇中で手作りしたここたまの家がいかにも玩具売る気満々なデザイン。

  • 『ポケットモンスターXY&Z』(テレ東/夜7:00)
    『~XY』の第2期。初回は単発放送のメガシンカ回との2本立て1時間SP。XY終盤のサトシとゲコガシラ絡みの伏線を感じさせるシリアスなOP。のんきなXYが好きだった身としてはちょっと空気が変わったのがつらい。まあ通常回のノリは特に変わったわけではないけど、謎の集団に追われる謎のポケモン・プニちゃんの存在があるのでただのんきばかりにはならない感じ。EDはユリーカ役の伊瀬茉莉也が歌っているけど本編では代役のかないみかのままなので混乱した。

  • 『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件』(MX/夜10:30)
    一人の男子高校生がある日突然拉致られ、名家の令嬢だけの世間から隠匿された超お嬢様学校に転入させられる。それは箱入り娘が過ぎて卒業後も世間に馴染めない女生徒のための免疫役だった……というラノベ原作アニメ。一般庶民が上流階級社会で過度に持ち上げられるテンプレのための舞台を強引に用意。それだけならまだしも「庶民部」という部活設定も作るテンプレ中のテンプレ作品。お嬢様学校なのに超ミニの制服は変でしょ。まともな人間がいない世界はきつい。

  • 『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』(フジ/深夜0:55)
    ノイタミナ枠。名家のお嬢様ながら快活な女子大生と同大学の変わり者の助教授が事件を解決するミステリー小説のアニメ化。かつて殺人を犯したことのある天才女性博士が籠る研究所がある島へ助教授の研究室のメンバーで旅行へ行った際、2人が研究所を訪ねると天才女性博士が異常な死体で見つかる……。殺人の舞台となる研究所の密室設定がかなり浮世離れしているけど、トリックありきなんだろうから仕方ない。初回は事件が起こらず持って回った言い回しばかりで吹き出しの多い漫画を読んでいる気分。事件が起こってからは普通の素人探偵物になるのでそれほどでもなくなるけど。この事件だけで1クール使うとなると冗長。

  • 『不思議なソメラちゃん』(テレ玉/深夜1:00)
    野乃本魔法拳の使い手でニートのソメラと仲間たちの奇天烈な日常を描く4コマ原作ギャグアニメ。エキセントリックに暴走さえすれば面白いと思う人にはたぶん面白い。

  • 『ルパン三世』(日テレ/深夜1:29)
    テレビシリーズとしては30年ぶりの第4シリーズ。今回のルパンは青ジャケ。ちゃんと色を変えてきているのはいい。できればOPも新規曲が良かったけどそこは仕方ないか。1話完結のオーソドックスな作風で、できれば深夜枠ではなく夜7時台に見たかった。これでようやく新声優陣が物真似ではないオリジナルになれたように思う。クリカン然り山ちゃん然り。沢城みゆきも相変わらず声に色気はないけれどこういう不二子もありと思えるぐらい。ただ浪川大輔がもうひとつ馴染まない。もっと青臭い五ェ門像にしてしまえばいいのに。

  • 『ランス・アンド・マスクス』(TBS/深夜1:46)
    900年以上の歴史を誇る騎士の国際組織。そこで幼い頃から騎士の教育を受けていた主人公は女性の危機にはつい体が動いてしまう「騎士道体質」となっていた。普通の生活をしたくて日本を彷徨っていたとき、訳ありの幼い少女と出会い……てなラノベ原作アニメ。金持ちの少女とその屋敷に厄介になる少年という構図は、キャラの存在や行動動機等を全部お膳立てしすぎの『ハヤテのごとく』って感じ。余計なファンサービスがないので奇抜な設定以外は普通のアニメに見える。

  • 『ヤングブラック・ジャック』(TBS/深夜2:16)
    手塚治虫の『ブラック・ジャック』を原作とする若きブラックジャックの姿を描くスピンオフ漫画のアニメ化。あくまでも作風が女性的すぎる公式同人作品なのでブラックジャックが好きだからというだけでは見るにはきつい。初回の杉野昭夫さんのエンドカードは嬉しかったけども。



【金曜日】
  • 『ウルトラスーパーアニメタイム[2期]』(MX/夜11:00)
    30分3本立て枠が継続。『ハッカドール』は人々を捗らせるナビプログラム少女3人のポンコツな活躍を描く。はっちゃけたギャグとパロディで深夜アニメらしい一作。『ミスモノクローム』は3期目。ノリは2期を継続でやはり普通。『影鰐-KAGEWANI-』はアニメというより劇メーション。日本各地で起こる怪生物絡みの事件を1人の生物学者をストーリーテラーにオムニバスで描く。雰囲気ある劇画を自然に動かせるのはデジタル時代ならではか。

  • 『ヘヴィーオブジェクト』(MX/深夜0:30)
    圧倒的な防御力と攻撃力を誇る超兵器《オブジェクト》の登場で通常兵器を必要とせず、オブジェクト同士の代理戦争が主流となった世界。だがある日の戦闘で単なる少年兵2人の戦い方によってその均衡が崩れることとなる……というラノベ原作SFアニメ。『とある魔術の禁書目録』の原作者と同じなのか。初回の世界観説明がいかにもラノベの文言そのものの冗長さで飽きるけど、そこを乗り切った2話以降は軽妙な語り口と2~3話で1エピソードという小気味良さで普通に楽しめる。圧倒的戦闘力差を知恵で引っくり返す流れはミステリーの謎解きにも通ずる。大体がその程度のことで倒せるのかと思うようなことなのはご愛嬌。

  • 『ノラガミ ARAGOTO』(MX/深夜1:05)
    社を持たないジャージ姿の無名の神と、幽体離脱しやすい体になった女子高生及びその仲間たちの活躍を描くアニメ第2期。話や設定に目新しさはなくとも、川元利浩キャラデの骨太な作画が丁寧に下支えしてくれていて良作になっているのは今回も同様。ちなみに毘沙門天編は解決回までをまとめて見たので我慢できたけど、週一で見ていたら登場人物らが色々と頭悪すぎたり展開が遅すぎたりでちょっとイライラしたかも。

  • 『牙狼 -紅蓮ノ月-』(テレ東/深夜1:23)
    平安時代を舞台に黄金騎士牙狼の活躍を描くアニメシリーズ。桂正和キャラデ。今回は実写作品のテイストを素直にアニメ化している。主人公の声も実写版でも主役を演じる中山麻聖。ただアニメとしては地味で固い。せっかくのアニメなら『~炎の刻印』のような大風呂敷を見たくなる。

  • 『新妹魔王の契約者 BURST』(MX/深夜1:40)
    勇者の一族の男子高校生が新米の魔王の美少女を義妹とし、さらに様々な女性を僕(しもべ)にしつつ魔界の者たちと戦うラノベ原作アニメ第2期。契約者と書いて「テスタメント」と読む。1期はエロがありつつも物語が積み上がっていく面白さがあったのに今回は話が雑で散漫なためエロしかない。主人公ももはやエロシーンのきっかけのための道具でしかない。素直に18禁でやればいいのに。

  • 『こわぼん』(TVK/深夜1:55)
    世の中の様々なカメラ視点で描かれる5分枠ホラーアニメ。初回はスカイプによるテレビ電話。心霊写真系の恐怖映像もの以上でも以下でもない。作画がロトスコープらしいけど、どうにも実写映像にエフェクトかけた程度にしか見えない代物なので、素直に実写ドラマでいいんじゃないかと思ってしまう。アニメートの手法やジャンルは違うけど『プラトニックチェーン』を思い出した。

  • 『K RETURN OF KINGS』(TBS/深夜1:55)
    クランと呼ばれる色分けされたチームが抗争を繰り広げるアニメ第2期。登場人物がイケメン揃いなだけで、不良がケンカに明け暮れるヤンキー漫画と何ら変わらない。タイトル前アバンの赤と青の小競り合いは実質PVなんだろうけどスマホゲーか何かのCM映像にしか見えない。イケメンが格好良く舞う姿を惚れ惚れと見る人用。

  • 『蒼穹のファフナー EXODUS』(TBS/深夜1:55)
    分割2クール目でカウントは14話から。難民輸送中、砂嵐に乗じた襲撃に合うところから始まる。シリーズファン向け。



【土曜日】
  • 『いとしのムーコ』(テレ東/朝9:14)
    ガラス職人のこまつさんと愛犬ムーコの日常を描くギャグアニメ。原作知らずに見てみずしな孝之っぽいと思ったらやはり。ロマのフ比嘉の安っぽい3DCG映像でアニメとしては固い。ムーコの台詞を原作そのままに画面に書き文字を併記しているけど、あれがないとギャグの間が維持できないのだろう。てことは原作の絵をFlash化して声をアテる紙芝居で十分じゃなかろうかとも思ってしまう。吉田仁美のムーコの声は横山智佐に聞こえる。

  • 『金田一少年の事件簿R[2期]』(日テレ/夕方5:30)
    金田一少年の再アニメ化第2期。初っ端が高遠絡みの事件というのは唐突感は否めない。かつてのアニメには及ばない無難な出来は変わらず。せめて近年のドラマ版に負けないぐらいのものを期待。

  • 『サンダーバード ARE GO』(Eテレ/夕方5:35)
    前作から半世紀を経て作られたリブート作。インターナショナルレスキューの活躍を描くCG+特撮作品。国際救助隊呼びじゃないとちょっと軽い感じがするけど本作の作風的には似合ってると言える。この変更は商標の問題を避ける意味もあるんだろうけど、無関係の会社が勝手に名前を使用して商標まで取っていることには本当に腹が立つ。閑話休題。人物やサンダーバードメカなどはCG化されているけど、背景セットや一部メカなどは昔と同じくミニチュア製でしっかりと特撮の延長線上の作品に仕上がってる。ドラマ部分が少々子供向けなのは海外アニメ作品では仕方ないけど、特撮とCGの融合した画面は見応えがある。

  • 『終わりのセラフ -名古屋決戦編-』(MX/夜10:00)
    分割2クール目でカウントは13話から。普通に物語途中から始まるので前クール必須。どうやら前クール終わりで吸血鬼への復讐を誓い帝鬼軍に入った主人公と吸血鬼となりつつも人間の心を失っていないかつての親友が邂逅したらしい。中二臭いノリが好みなら。

  • 『ご注文はうさぎですか??』(MX/夜10:30)
    高校入学でとある喫茶店に下宿することになった少女とオーナーの孫娘と仲間たちとの日常を描く萌え4コマ原作アニメ第2期。話はなくネタが面白くないのも相変わらず。この系統によくある絵柄でキャラの仕草を見ているだけで幸せな人用。

  • 『学戦都市アスタリスク』(MX/夜11:30)
    隕石落下の影響で驚異的な身体能力を持つ新人類が誕生した世界。その力で戦い競い合う学園の特待生として招かれた主人公。登校初日、図らずも着替えを覗いてしまったことから学園序列5位の美少女と決闘することになる……てなラノベ原作アニメ。『落第騎士の英雄譚』で書いた通り、色々と被っているが、こちらはテンプレ話に通り一遍なキャラ芝居でいまいち薄っぺらい。女性キャラは無駄に多いが色気のない絵で需要がわからない。

  • 『終物語』(MX/深夜0:00)
    西尾維新の物語シリーズ。初回は1時間で、転校してきた1年女子が校舎に不思議な隠し部屋を見つけるが阿良々木と共に部屋から出られなくなりその原因が阿良々木が1年の時に起こったある事件によるものと考えた……という話。相変わらずの言葉遊びはやはり好みじゃない。アニメとしても文章を映像の文法で再構築しているわけではなく、あくまでも文章に絵を当てはめているに過ぎない。謎解きも寄り道の水増しで普通なら30分1話で終わるネタ。ファンはその水増し部分が好きなのだろうから仕方ないけど。

  • 『うたわれるもの 偽りの仮面』(MX/深夜1:00)
    記憶のない男は気がつくと薄着で雪山にいた。化け物に襲われていたところを1人の少女に助けられる……という始まり方のゲーム原作アニメ。原作ゲーム自体は13年ぶりの続編らしい。序盤の少女とのやりとりなどがいかにもなゲーム台詞。初回は丁寧なチュートリアルそのままって感じ。作画はいいけど話は平凡。

  • 『Peeping Life TV シーズン1??』(日テレ/深夜未明)
    手塚治虫やタツノコプロ作品の変なCGキャラでなんじゃこりゃと見てみれば、キャラは元キャラ本人ではなく言わばお笑い芸人がコスプレしているような代物で、中身はただのシチュエーションコント。爪の先ほども面白くない。これならまだ本物のお笑い芸人がコスプレしてコントをする方がマシ。



50本を超えるとチェックするだけでもしんどいです。
今期は個人的にはここ最近の傾向とは違い、思ったよりも面白くない作品が多かった印象。それも一見して駄作とわかる低品質なものは少なくて、作品としての体裁はそれなりなのに中身が薄い作品が多い感じ。結局は作品数の増加が作品の土台作りにかける時間を減らしているということなんでしょう。続編や2期系の方がマシなのも同じ理由。1年通しの作品は無理としても2クール複数年規模の作品が増える環境にならないと作る方も見る方も厳しくなる一方でしょうね。

金曜ロードショー30周年

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10月の金曜ロードSHOW!金曜ロードショー30周年として往年のオープニングを再び流していました。

『思い出のマーニー』などジブリ映画の時は映写機を回すおじさんバージョンで、『るろうに剣心』の時は夕暮れの海バージョン。30周年のことを知らなかったので音楽が流れてきた時は懐かしい気分になりました。

……が、またしても中途半端。
そういえば25周年の時も中途半端でしたっけ。

映写機おじさんバージョンは、ぐる~っと映写機とおじさんが正面を向いてレンズにずず~っと寄ったところにタイトルが表示されるべきなのに、放送されたのはおじさんの頭上にタイトル表示。しかもダサいフォントに無駄にカラフルな文字。レンズに寄っていく辺りに提供が被り、完全に寄ったところで暗転して音楽もぶつ切りで終了。

夕暮れバージョンは、『~京都大火編』時は夕暮れ映像の途中でタイトル表示。カット切り替えで夜景映像にして提供を被せて終了。『~伝説の最期編』時はようやくほぼ往年通り。ズームアウトしていく「金曜ロードショー」の文字の中に夕暮れの風景が消えていき、夜景映像に金曜ロードショーの文字。その後、タイトル表示で終了。できればその後に提供画面が続いてもう少し曲が流れる間があるとなお良かったですけど。

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ジブリ映画か新作映画宣伝のためのラインナップばかりになった映画枠としてはこれでもよくやったと褒めるべきでしょうか。

るろうに剣心

●るろうに剣心
●るろうに剣心/京都大火編
●るろうに剣心/伝説の最期編

監督:
  • 大友啓史(『ハゲタカ』)
出演:
  • 佐藤健(『仮面ライダー電王』)
  • 武井咲(『今日、恋をはじめます』)
  • 青木崇高(『逆境ナイン』)
  • 蒼井優(『ハチミツとクローバー』)
  • 江口洋介(『戦国自衛隊1549』)
  • 伊勢谷友介(『CASSHERN』)
  • 神木隆之介(『妖怪大戦争』)
  • 三浦涼介(『超星艦隊セイザーX』)
  • 藤原竜也(『カイジ』)
  • 福山雅治(『容疑者Xの献身』)



言わずもがな90年代に一世を風靡した剣客漫画の実写映画化。先日の金曜ロードSHOW!で3作連続放送していたのでまとめて見てみました。1作目は2年前に放送したものがHDDに録りっぱなしで残っていました。

結論から言えばよくできたチャンバラ映画でした。1作目はマンガチックさが多分に残っていますが、2、3作目はビッグバジェット作品にランクアップ。思っていたよりもアクションに見応えがあり、VFX等も頑張っていました。

私はこうした実写化の際の原作再現にはそれほど固執していません。ただ似せるだけのコスプレ劇になるよりも実写としてリアリティをいかに持たせるかの方が重要と思っています。比古清十郎(演:福山雅治)の容姿はあれで良かったと思いますし、『20世紀少年』のそっくりさんキャスティングはネタ以上の価値はないと思っています。

とはいえ私は原作をアニメ化された辺りまでは読んでいて作品にはそれなりに思い入れがある人間です。「原作知らないから本作は純粋に楽しめたし最高」などと言う感想には付き合うつもりもありません。



本作は及第点に達してはいるけれど駄目な部分も目につく作品です。

1作目は続編を考えない独立した映画として程よい取捨選択でまとめられていました。左之助(演:青木崇高)や斎藤一(演:江口洋介)の雑魚キャラ化も緋村剣心という男を主役とした物語として間違ってはいないと思います。

問題は2作目から登場の四乃森蒼紫(演:伊勢谷友介)です。

1作目に未登場のしわ寄せで、終始、本筋から外れたところで剣心を追い続けるだけのキャラになってしまいました。映画内で剣心と直接的な因縁もなく、それでいて原作に寄せて最後の戦いにも参加させてしまったことでキャラとして薄っぺらくなっています。

原作の人気キャラで未登場というわけにもいかなかった事情もあるのでしょうが、この扱いならカットした方がマシです。

ここで3作品の物語に立ち返ってみます。

1作目は単独で成立し、2作目はバッドエンドで引き、3作目で決着、という『スター・ウォーズ』旧3部作と同じ流れですが、2作目は『~帝国の逆襲』ほどの満足感を得られていません。それは物語を締めるためのカタルシスが欠如しているからです。

それはそうです。剣心の戦いは最後の京都の町では雑魚相手の大立ち回りしかしておらず、志々雄の戦艦に乗り込んでも早々に海へ飛び込んで終わりだからです。2作目のクライマックスは剣心の物語とは無関係の蒼紫と翁(演:田中泯)の一騎討ちになってしまっています。

剣心と蒼紫が相見えて決着がつくのは3作目の中盤に差し掛かる頃。映画残り半分に差し掛かった頃にようやく因縁が生まれたキャラが最後の戦いに参加するからおかしくなるわけです。

どうせ改変するなら2作目の軸に四乃森蒼紫を据えるべきでした。

京都の町を駆け回っていた剣心が蒼紫と翁の戦いの場に遭遇。ここで剣心と蒼紫が戦うところを2作目のクライマックスとし、その後に剣心が志々雄の戦艦へ乗り込む流れにすれば良かった。蒼紫を2作目のメインキャラにし、3作目では最後の戦いまで未登場であれば最後の乱入も大いに盛り上がったはずです。



そして更なる問題点は3作目の映画オリジナル部分です。

剣心を斬首にするふりの一連の流れに全くと言っていいほど意味がありません。志々雄の戦艦を前にして浜辺で延々と大立ち回りができたり、手漕ぎボートでのんびり乗艦できるほど時間に余裕があるなら普通に乗り込めば済む話です。

志々雄(演:藤原竜也)の要求を飲み、剣心の手配書を配布したのは政府側が対戦艦用に砲台を設置する為の時間稼ぎだと明言しているのですから、それを脚本にも盛り込むべきで、剣心の縄が切られた瞬間、政府の砲台が志々雄の戦艦への攻撃を開始し、浜辺で十本刀の数名とやり合う役目は左之助と斎藤一にまかせ、剣心はその隙をついて早々にボートへ向かう、といった展開にすればよかったのです。

左之助は斎藤一が戦艦へ向かおうとした際にボートに無理やり同乗しようとするとかにしてもよいかと。

ちなみに剣心の罪状を読み上げる際にその裏に明治政府がいたことを暴露しますが、とりあえず読み上げたのが志々雄一派で、斎藤一が斬首せずに「これは一芝居打っただけ」という態度だったことで、後々、民衆を煙に巻いてうやむやにでもしたのでしょうかね。そもそもあのくだり全てが取って付けたような場面でしかありませんでしたが。



映画オリジナルのしわ寄せを一身に集めたのは薫(演:武井咲)でしょう。3作目ではヒロインどころか弥彦と同レベルの脇役に貶められてしまっています。最後の戦いに赴く剣心を見送るヒロインの役目を恵(演:蒼井優)に奪われるとは酷すぎます。

薫の入院している病院に左之助たちが駆け付ける場面を早々に描写し、その後、薫が目を覚まし、剣心が修行をしていると聞いた薫が道場で剣心の帰りを待つと決めて東京に戻り、最後の戦いに赴く前の剣心が道場で薫と再会し、薫が剣心の着物を渡す、というヒロインとしてきちんと描写してほしかった。恵はそんな2人を陰から見守るぐらいで十分です。

ちなみに道場の場面には警官隊が乗り込んできますが、せめて道場に入る剣心を見掛ける警官の姿をインサートしておくべきでしょう。そもそもこのシーンは色々と酷く、剣心が抗う行動は不要ですし、警官隊が無抵抗の人間を袋だたきにするところなど作り手の悪意さえ感じます。

あの場面は当初から剣心は志々雄の戦艦へ乗り込むため政府に出頭するつもりと見るべきで、警官隊も政府にとってキーパーソンでもある剣心に無駄に怪我を追わせる行動はすべきではない。末端に真実が知らされていないにしろ、警官"隊"が出動するとなれば上には報告は行っているはず。警官に囲まれ素直に従う剣心、そして次のカットで警察署とするだけで十分なシーンでしょう。

あとは十本刀がまともに描写されていないのは時間の関係で仕方のないこととは思いますが、それならばいっそ五本刀にしてしまうとか、5人ほど格下設定にして一斉にやられる場面を作るかして数をきちんと描写してほしかったですね。もう少し悪役なりのドラマも見せておいてくれないと最後の駒形由美(演:高橋メアリージュン)の悲哀など通り一遍で感情に訴えてきやしません。メンバーの過去を他人が台詞で説明してしまうのもあまりにもやっつけ過ぎです。



薫と蒼紫の扱いと3作目のプロット以外はよかった。特にアクションは楽しめたのでTV放送で見た身としては十分満足できる作品でした。

★★★(1)
★★★★(2)
★★(3)

声優・松来未祐さん死去

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先月27日、声優の松来未祐さんがお亡くなりになりました。

享年38歳。前クールの『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』の放送が始まってすぐに病気療養に入ったと聞き、その回復を願っていましたが残念です。

病気療養と聞いたときは川上とも子さんの時のことが一瞬頭をよぎりましたが、きっと回復して戻ってきてくれるだろうと。なのにあれから3ヶ月ほどしか経っていないのに訃報なんてまさかと。

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『這いよれ!ニャル子さん』のクー子の頃に名前を認識し、『ふたりはプリキュアSplash☆Star』をはじめ過去作であの役もそうだったかこの役もそうだったかと振り返り、バラエティ番組『玉ニュータウン』では笑わせてもらいファンになりました。

まだ若く、これからもまだまだその声を聞いていたかった。
ご冥福をお祈りいたします。