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<<   作成日時 : 2006/08/09 00:00   >>

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●ハウルの動く城

監督/脚本:
  • 宮崎駿
声の出演:
  • 倍賞千恵子(『男はつらいよ』)
  • 木村拓哉(『2046』)
  • 神木隆之介(『妖怪大戦争』)
  • 大泉洋(『茄子/アンダルシアの夏』)
  • 美輪明宏
  • 我修院達也
  • 原田大二郎
  • 加藤治子
  • 大塚明夫



劇場で観てからず〜っと感想書きそびれていたんですが、先日テレビ放送されたことをいい機会として当時を思い出しながら書いてみました。



どうにも面白くない。
物語の方向が見えない。
ハウルという青年が描けていないことが一番の要因ですが。

まず宣伝の「ヒロインは90歳の少女」「このばあさんがかなり元気」という嘘に拍子抜け。ばあさんじゃなく元々女の子じゃん。その主人公像に期待していただけにテンションダウンです。

そうなるとソフィーの声を倍賞千恵子があてたことも疑問。第一声が少女の姿のソフィーでは、声が妙に年をとっていて違和感がありました。これが元々はおばあさんで、その後、少女になったというなら許容範囲ですが。結局、少女からおばあさんまでを1人が演じることに無理があったと言わざるを得ません。

そしてハウルも「弱虫な魔法使い」にまるで見えない。そもそも宮崎監督はコンテを切っていながらもハウルという人間を理解できていなかったという話。原作は知りませんが、あの物語とその帰結する場所からすると、ハウルとはもっとオタク的な繊細さを内包したキャラであるべきでは?

木村拓哉の声を聞いて「ハウルとはこういう人だったんですね」と宮崎監督は言ったそうですが、自信家のイメージの強い木村拓哉を起用した辺りで間違いでしょ。



序盤、ソフィーの人となりは「おそらく」芯の強い人物なのだと思わせますが、それを描写しきらないままに一晩で老人の姿を受け入れて旅に出てしまうため、事の重大さが伝わってこない。おとぎ話的といえばそうだけど、地に足が着かない話では所詮、客観視しかできやしませんて。



どうも物語を紡ぐよりもテーマを折り込むことが優先されている気がする。その傾向は先の『千と千尋の神隠し』からあるけれど。

もちろん過去全ての作品にテーマはあったわけで、でもまずは物語だけで楽しませてくれてました。今さら巨匠に何を言うのかという話ですが、テーマとは骨。物語という血肉を支え、外からは見えないもの。でも最近はその骨を堂々と見せている感じがします。

本作では「戦争」。これがあまり有機的にソフィーたちに絡んでいない。本来はハウルという青年の心=現代の若者の心がソフィーという侵入者によって変化していく様を見せる物語なのに、宮崎監督はハウルそっちのけで戦争を描いています。

いや、そもそも巨匠となると無駄な血肉をそぎ落としたくなるものなのかも。ソフィーの姿が場面ごとに(ソフィーの心の有り様と共に)変化する部分などもうまく機能していたとも思えず。もう少し計算して露骨にやってもいいのに、そんなベタな演出は今さら恥ずかしいんでしょうかね。



本作は「何故か人を引き付ける魅力を持つソフィーと危険な力を秘めながらも心に隙間のある魔法使いハウルの時を超えた恋」という実に定番な物語(特にアニメでは)。でも宮崎監督にはそっちのセンスは無かったんでしょうね。

カルシファーとか、ヒンとか、キャラクターは魅力的。中でもマルクル(CV:神木隆之介)の「またれよ」は可愛くてお気に入り。私にとっての本作はそんなトコですかね。

★★

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